不妊治療で耳にする、ERA検査ってなんだろう?

ERA検査とは?

不妊治療を続ける中で、何度も胚の移植を繰り返しているのに、着床反応がなかなか出ない時に勧められる検査の中でも、ERA検査に着目していきたいと思います。

 

ERA検査は、子宮内膜の着床能力の検査です。

内膜が胚を受け入れてくれる着床の期間を『着床の窓』と呼びます。この窓が空いている時に胚移植を行わないと着床しないという説によるものです。勿論この窓は、自然妊娠でも同じように機能しています。 

一般にはタイミングの回数は、排卵期を合わせて前後3回等とも言われるようですが、それは卵子と精子が卵管の一番奥の膨大部で受精するタイミングをもとにしています。 

着床の窓とは、卵管の端の膨大部で受精した受精卵が、5日間ほどかけて細胞を分割しながら卵管を移動して、子宮内膜に絨毛を伸ばす/着床をはじめるタイミングと状態を指したものです。

移植は、この窓が開いているタイミングで行われなければ、内膜が受精卵を受け入れず、着床を拒んでしまうという説なのです。

着床の窓があっていない方は、何度移植しても着床がうまくいかない方の30%程と言われています。
では、実際のEPA検査の流れを見てみましょう。

完全ホルモン補充による胚盤胞移植を想定しての内膜検査になるので
1、D3 ホルモン検査 エストロゲン補充開始 
2、D13 ホルモン検査 内膜の厚さ 
3、D14 排卵後 黄体ホルモン補助開始 
4、D19 子宮内膜組織を採取→遺伝子検査へ 
◯検査結果が出るのに3週間程です。
◯費用は、クリニックにより、15万〜20万前後。
◯今年の4月から保険適用の検査になりました。
◯施術は少々痛みもありますが、3分程で終了です。

何度移植しても着床しない方にとって、そんな壁を乗り越える手助けになり得る場合もあります。しかし、検査の結果『着床の窓』が合っていても、着床に至る確率は100%ではありません。何より、

移植する胚の染色体(遺伝子)にミスがあったら、いくら内膜の状態が良くてもどうにもなりません。

 
『胚(受精卵)の質』が、着床可能なレベルであることが、何よりも必要なことだということを、思い出して頂きたいと思います。

質の良い卵があれば、、、

内膜を整えて、着床の窓をピッタリ合わせることで、あなたの不妊治療はより万全になると思いませんか?