不妊治療でよく聞く「AMH」ってなに?

不妊治療院の血液検査はいろいろ。

□E2…エストラジオール

□PRG…プロゲステロン

□LH…黄体形成ホルモン

□FSH…卵胞刺激ホルモン

□AMH…アンチミューラー管ホルモン  

挙げていくとキリがありませんが、この中でも注目して頂きたいのが『AMH』という項目です。

 

AMH アンチミューラリアンホルモン

 

AMH検査と言われるものです。小さな原子卵胞は生理周期の影響を受けないため、いつのタイミングでも検査が可能です。

不妊治療院さん以外の婦人科、産婦人科さんなどではあまり注目されることはない項目なので、検査対象にもなっていない場合もあります。

この検査の目的は、自分の卵巣の中にある卵子の「在庫数」を知ることです。

「あなたの卵巣年齢は○○歳です」と言われることもあるので、「卵巣年齢検査」とも言われています。知りたいけど、知りたくない気もする、ちょっと怖い検査項目ですね。

これは発育過程にある原子卵胞表面の顆粒膜細胞から分泌される「抗ミュラー管ホルモン」のホルモン量を調べています。この事により、現時点で卵巣に「あとどのくらい卵子が残っているのか?」を推定することができる検査なのです。

AMHの分泌量が多いと原子卵胞がたくさんあると考えられ、卵巣の在庫数も多く残っていることが推定できます。

この値は年齢が上がるとともに数値は低くなってきます。つまり、在庫数が少なくなっているとも言えます。実際、実年齢よりも高い年齢数、もしくは低い数値結果であればショックを受ける方も少なくないと思います。

しかし、あくまでも現時点で見えている在庫数なだけで、妊娠に重要な「妊孕性」と直接相関する分けではありません。低いから妊娠しないと言う事では決してありませんし、妊娠に大切な「卵子の質」を知るためのものでもありません。

 

もちろん、自分のAMH値を把握しておくことは、今後のご自身の妊活プランを考えていく上でも指標になる大切な数値なので、きちんと調べてもらってはいかがでしょうか?

不妊治療専門の病院でもAMH値について、かなりざっくりとしか教えてくれなかったり、否定的なところも見かけることがありますが、「自分の事を知る」というのは、患者としての当然の権利なのでめげずに聞いてみてくださいね。