不育症を改善すると、質の良い卵が採れるの?

 

ヘパリン注射やビタミン補充、DHEAの使用などで、血液の改善をする病院を希望する方の多くが、採卵しても凍結胚盤胞までいかなかったり、移植をしても着床しなかったり、着床をしても早い時期に流産になってしまう方のように思います。

流産を繰り返す理由の多くが、卵の質、精子の質と、卵巣機能の老化に原因があることを考え合わせると、どうやって染色体レベルの質を上げるのか?という問題に対応する技術を持った病院を探すべきではないかと思うのです。

不育症を改善すると良い卵ができて、出産できるような期待が先行してしまいがちですが

質の良い卵が既にあるという事が前提で、それなのに流産になってしまうからこそ血液の成分を見直しましょうというのが、不育症の治療の概要なのではないでしょうか。

その対処法は血液サラサラのヘパリン注射が中心で、飲み薬ならバファリンなどの頭痛薬の服用といったところです。そこにビタミンの補充ですが、すでにマルチビタミンを飲んでいる方も多いでしょう。

 

 

さて、そうしてみると、時々あるDHEAというホルモンの補充は(ドクターの処方が必要)、ここに不育症を改善し、あるいは卵の質を高める効果を期待しているわけです。

このDHEAは、男性ホルモン/テストステロン、女性ホルモン/エストロジェンの元となるステロイドホルモンで、性機能をアップするために使用されることが多いようです。女性が服用する場合、E2の上昇をフォローして、卵の最終段階の成長を促そうというアイデアでしょう。

問題は、FSHを受け取り、最終段階の卵胞が成長すると増えるE2を、DHEAで作りやすくしてあげた場合でも、それ以前から既に発生している染色体のコピーミスをも改善してしまうのか?ということになるのですが、そんな事があるのでしょうか?あなたはどう思いますか。