体外受精は、クラスに1人の時代?

皆さんこんにちは!

 

体外受精は、タイミング法や、人工授精では妊娠できないと判断されるケースや、「卵管性不妊」つまり卵管閉塞や子宮外妊娠などにより卵管を切除した場合、精子に問題がある時などに有効です。

2018年に放映されたドラマ「隣の家族は青く見える」で不妊に悩むカップルを深田恭子さん、松山ケンイチさんが演じたことは記憶に新しく、体外受精という言葉も広く知られるようになったのではないでしょうか。

とはいえ「自分の周りに同じ悩みを持つ人はいない気がする」「体外受精で生まれたら子どもが将来いじめられないだろうか?」という心配の声も聞こえてきそうです。」

「体外受精」で産まれてくる子どもの割合はどれくらいなのでしょうか?

1978年に体外受精の第一号の出産があった当時は、世間に大きな衝撃を与え、「試験管ベビー」とも呼ばれました。

当初は倫理的な問題などから、批判的な意見や偏見もたくさんありました。しかし、その後は飛躍的な技術の発展と普及を遂げ、2010年、開発から32年間という長い年月を経て、開発者であるエドワーズ博士がノーベル賞を受賞しました。

今現在、この技術で誕生する子供の数は日本だけでも年間3万人に近い数となり、これは総出生数の「36人に1人」に相当する数になっています。

タイトルの通り、一学級約40人とすれば、クラスにおよそ1人ずつ体外受精で産まれた子供がいるということになりますね。

それだけ「体外受精」は当たり前とまではいきませんが、一般的な妊娠方法になってきているということです。

*追記(2019/1/10)

2018年9月12日、日本産婦人科学会は体外受精によって国内で平成28年に5万4110人の子どもが生まれたとの調査結果をまとめました。

27年に比べて3109人増え、過去最多を更新。厚生労働省の統計では28年の総出生数は97万6978人で、18人に1人が体外受精で生まれた計算になります。

 

次回は、体外受精は実際にどんな治療方法なのかをご紹介しますね。