全妊娠の10〜15%に起こるという流産。
とくに妊娠12週までの初期が多いです。 初期の流産は胚の染色体異常が原因であることが多く、防ぎようがないと言われています。
□稽留流産などでは多くの場合子宮の中をきれいにする処置が行われますが、処置は15分くらいで終わり日帰りできます。 次の妊娠は流産後2〜3回生理を見送ってからが良いとされています。
今回は東洋医学や整体的な考え方も踏まえて流産後のケアについてお話します。
□処置後1週間程は特に安静に、7週まで負担のかかる事を避け、冷やさないこと、そして100日くらいまではしっかりと子宮の回復を待ってあげたいところです。
とはいえ2〜3回の生理が終わる前に妊娠したとしても過度に心配し過ぎることはありません。 •無理せず安静に 流産であっても、産後です。子宮内壁に傷を負っています。子宮の回復のために仕事や家事は控え、しっかりと休息をとりましょう。具体的には…
□処置後1週間は1日の中で起き上がってる時間よりも横になっている時間を出来るだけ長くします。床上げ21日というように、いつでも横になれるようお布団を敷きっぱなしにしていても良いくらいです。
□目を休ませる、頭皮を刺激しない 頭皮・目・子宮は関連しています。子宮の回復を妨げないよう、7週間程はパソコンやスマホの使用を避け、目を疲れさせないで。蒸しタオルを目にのせて温湿布も気持ち良いです。
□同様に7週間程は髪を洗う時もゴシゴシしないようにします。パーマやカラーリングも控えましょう。 冷たい水や裁縫などの細かい作業、力仕事も控えます。
□産後すぐは骨盤が開いている状態なので冷えやすいです。「首」と名前のつくところはとくに衣服で覆って外気に晒さないよう暖かくします。
□東洋医学的には「血」を補う食事や養生をします。 夫婦生活は、1か月後くらいから始めても構わないですが100日後までは自然な感じで過ごすのが良いと思います。 性欲が戻り子宮がしっかり回復してからの方が骨盤に負担がかからず安全です。
□流産後は自分を責めたり焦ったり、忙しくして気を紛らわそうとしてしまいがちですが、かけがえのないあなたの人生、大切なあなたの体があってこその妊娠・出産です。 どうぞご自愛くださいね。