妊活で知っておきたい「排卵検査薬」のお話。

【基礎体温計測のメリットとデメリット】

不妊でお悩みの方の多くは、毎朝しっかり基礎体温を測り、記録されていることと思います。

排卵日を予測し、タイミングを合わせるという方法は、いたってシンプル。これだけで妊娠に至るケースも少なくありません。

確かに、基礎体温を測ることは、実際に排卵が起こっているか、黄体期が十分確保されているか、いつ頃妊娠しやすいかなど、自分の月経周期の大枠を把握するという点でとても有効です。

しかし、毎朝同じ時刻に測る必要があるなど負担が多い上、体調や睡眠等に左右されやすかったりで、正確な排卵日まで予測するのはかなり困難と言わざるを得ません。

 

【頼りになる「排卵検査薬」】

病院に行けば、超音波検査や血液検査などで、かなり正確に排卵日が予測できます。でも、病院に頼らず自分で排卵日の予測をしたいときは、「排卵検査薬」がより頼もしい味方です。

 

今回はこの「排卵検査薬」のお話です。

排卵は、卵胞に対して「排卵しなさい」という指令を出す黄体ホルモン(LH)の血中量が急激に上昇すると起こります。

「排卵検査薬」とは、この黄体ホルモン(LH)の急上昇を表す「LHサージ」(LHの大波)を捉える試薬です。

薬剤師がいる調剤薬局や、インターネットでも購入できます。

 

排卵は、黄体ホルモンの上昇開始から36~40時間後に起こり、そして排卵された卵が実際に受精できるのは、排卵から12~36時間程度とされています。

精子の寿命は2日から長くて1週間程度。確率を上げていくのであれば、陽性反応が出た日、あるいはその翌日に性生活があれば、精子は受精可能な卵子と出会いやすくなります。

ただ、黄体ホルモンの分泌は持続時間や分泌量に個人差があり、また、陽性反応が出にくい人もいるため、この「排卵検査薬」も残念ながら万能とは言えないのが実情です。

 

【排卵検査薬を使って妊娠しない場合は】

排卵検査薬を何度か使っても妊娠できないという方は、何らかの問題が隠れている可能性があります。

何が問題なのかを明らかにし、解決策を施すことで、妊娠→出産へのチャンスが広がります。早めに医療機関へ相談されることをお勧めします。

 

エルミタージュ鍼灸院では、独自の医療機関情報を豊富に蓄積していますので、あなたのご年齢やご希望に合ったクリニックを提案することも可能です。

「どこに行ったらいいの?」とお悩みでしたら、ぜひご相談くださいね。