『妊活者必見』妊娠の確率について簡単解説!

 

妊娠に至る確率をご存知ですか?

赤ちゃんが産まれるまでには様々な障壁があります。

それを乗り越えなければいけませんが、今回はそんな妊娠に至る確率についてご紹介します。

■卵子が受精可能な期間について

妊娠の成立は卵子と精子の受精で始まります。

卵子は1周期に1回、ほとんどの場合は1個排卵されます。

卵子の寿命は排卵から1日~2日程度とされています。

さらに、その期間においても受精が可能な時間は排卵からたった6~8時間程度なのです。

この時間内に受精が成立しなければ、その月経周期での妊娠の可能性は無くなってしまいます。

ちなみに不妊治療などでよく話題になる…

卵子の老化とは、卵胞の数の減少と質の低下の問題なのです。

女性は卵子のもととなる卵胞を200~300万個持った状態で生まれてきます。

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しかし、月経が始まる思春期の頃には20~30万個に減少してしまいます。

その後も1回の月経周期ごとに、一個の成熟した卵子を排除する背景には、1000個程度の卵胞が競争しながら、結果として減少していく淘汰の4〜5ヶ月ほどの期間があるのです。

卵子の数は加齢とともに減少し、質も低下するため、染色体異常や遺伝子の転写ミスなどが起こりやすくなります。

染色体や遺伝子に問題を内包した卵子が受精すると、受精、分割、着床などの過程で成長がストップしてしまったり、流産する可能性が高くなるのです。

 

卵子の老化の背景には…

卵子の受精可能時間の短さ、数の減少、質の低下などの問題が大きく関わっているのです。

 

■受精=妊娠ではない

受精から妊娠に至る可能性は、タイミングによって妊娠出産した方にとっては、排卵と性交のタイミングによるところも大きいと言われます。

しかし、そもそも質の良い卵子、精子であればという前提条件が満たされている場合に限られているので、不妊治療を長く続けている方には当てはまらないかも知れません。

 

■妊娠する確率について

受精卵が子宮内膜へ着床することで妊娠の反応が出ます。

卵管内で受精した受精卵は細胞分裂を繰り返しながら4~5日かけて子宮へと移動します。

さらに子宮内膜へ着床するのは受精から数えて約5〜8日後ほどです。

 

実際に着床して妊娠が成立するのは、受精卵のうち約20%とも言われています。

また、卵子の質は妊娠の可能性に大きく影響します。

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排卵日に避妊せずに性行為をした場合、25歳で妊娠の確率は約30%ですが…

年齢を重ねるに従い、染色体異常が増えることなどによって可能性が減少します。
◯35歳で18%
◯40歳で5%
◯45歳で1%

程度とも言われています。

 

そして妊娠しない原因には…

□「質の良い卵子」や「質の良い精子」が育たない。
□卵子が排卵していない。
□排卵した「卵子の質が悪い」。
□排卵しても受精していない。
□受精しても分割しないか、途中でストップしてしまう。
□受精卵や移植による胚が、子宮内膜にたどり着かないか、あるいは着床しない。

といった様々な原因が考えられます。

 

妊娠の確率が意外と低くて、驚いた方もいらっしゃるかもしれませんね。

新しい命の誕生までには、様々な壁を乗り越える必要があるのです。