「何年も不妊治療を続けている」「不妊治療に効果が見られない」
このように、不妊治療試みているものの、あまり効果が見られなくて困っているという方がいらっしゃるかもしれません。不妊治療には相当な労力や時間、費用を要する場合もあり、非常にストレスがかかってしまうものです。
病院でも治療も必要ですが、いったん立ち止まって、生活の中でできる不妊の改善方法を探してみませんか?
今回はその中でも、「入浴」に焦点を当てて不妊対策を紹介していきます!
不妊症の解消には「血行を良くすること」これが非常に大事になってきます。
血行が良くなり、卵子の元である卵母細胞に栄養と酸素がしっかり行き届くことで質の良い卵に成熟するのです。
しかし、その血行の妨げになるのが「冷え」です。冷えが慢性的になると血液の巡りが悪くなり、それが妊娠確率の低下につながってしまいます。冷え症の対策に心がけましょう。
そのために最も効果のある方法の一つが「入浴」です。
一日の冷えはその日のうちに取る、温めた体を保温する、これが温かい体づくりのポイントです。
○入浴のメリット
・温熱の血行促進効果
温熱によって血管が拡張され、血行が良くなります。
また、甲状腺や副賢、不妊・妊娠に深いかかわりのあるホルモンがこの温熱効果によっても増加するのです。
・静水圧の引き締め効果
湯船につかったときに、身体にかかるお湯の圧力を静水圧といいます。
血管やリンパ管を圧迫して血行を促進し代謝を活発にすることで、特に下半身に位置する腎臓や子宮卵巣の血流も良くなるので、不妊症に効果があるのです。
・ストレス解消効果
ぬるめのお湯に入るとアセチルコリンというリラックスホルモンが分泌され心身共にゆったりできるので、自律神経の正常化、冷え症の改善、そして不妊症の改善が見込まれます。
○入浴方法
まずは、基本の温度ですね。適温は38~40℃のぬるめのお湯です。心拍数や呼吸数が上がらない程度の熱さがおすすめです。
42℃以上は控えるようにしてください。お風呂が熱すぎると急速に体が熱くなります。心臓に負担がかかり、身体の芯から温まらず、冷えも改善されません。
少しぬるめの風呂に入ることで体を芯から温められますし、副交感神経を刺激しリラックスできるのです。
お風呂にゆっくり長く入るには半身浴がおすすめです。
胸の下あたりくらいの水量で、20分以上入るのがいいでしょう。本を読んだり音楽を聴きながら入るとよりリラックスできます。
入浴剤も入れる。
お湯を柔らかくしぽかぽか効果もアップします。体から毒素を吸収し温める効果のある「自然の塩」をお勧めします。
以上が不妊の改善のための入浴法です。これらを実践して少しでも不妊改善につなげられることを祈っています。