採卵、培養、移植など最新の治療法を見渡すと?

 

良い卵が出来なくて困った時に、最新の医療法はないかと改めて探してみる方も多いですよね。

ブログなどをチェックしてみて、どこかでこんな病院に行ったら生まれたとか、いい先生がいるとか、こんなサプリを使っているなんて書いてありますね。

排卵誘発剤のチョイスを色々試してくれて、私にあったものを見つけてくれたおかげで、赤ちゃんに恵まれたなどという口コミや、若干医学的にはどうかな?

なんて思えるものもあるのが現実で、玉石混合の状態ですね。

さてそんな中で、患者さんがチェックしている最新の治療法って、どんなものがあるのか、ピックアップしてみたいと思います。

1、 遺伝子検査/DNA(染色体)を検査して遺伝子異常のある胚を移植しない事で流産を減らす。次世代シーケンサー
2、 不育症のための血液検査をして、不足しているビタミンなどを補充する。
3、 不育症を改善するため、血液の粘度を下げてサラサラにするためにヘパリン注射をする。
4、 自らのミトコンドリアを採取したものを、受精卵に同時に入れる事で、胚のエネルギー効果を高める。
5、 卵巣内の卵胞が少なくなってしまい、AMHが激減してしまったため、採卵がほぼ難しくなってしまった方のため、卵巣の組織片を採取したものを卵管に移植する。IVA(原始卵胞体外活性化法)
6、 遺残卵胞や、多嚢胞性卵胞のために、質の良い卵が採卵出来なくなった方や、高齢でAMHが低い方のために、未成熟卵まで採卵して培養にチャレンジする。
7、 男性精子の頭部を染色する事で、統計的により優れた精子を見つける。
8、 漢方や鍼灸を、生殖医療に組み込む。
9、 ホルモン(DHEA)などを補う事で、質の良い卵を作る手助けをする。
10、 アロマやマッサージを取り入れる。
11、 移植時に、胚培養液を子宮内に入れて着床を促す。SEET法

 

ちょっと書き出してみたところで、この位はあるかなというところですが、どうでしょうか。どれが、本当に効果があるのでしょうか?多分誰に聞いても分からないでしょう。ただ臨床経験の蓄積から、今までの患者さんの結果はこうでしたから、そこからはこんな事が推測できますというお話はできます。

ここにある沢山の治療法の中から、一番有効なものを選択しながら、質の良い卵を採卵してゆくことで、道が開ければ良いでしょうし、さらにあなたが気になる運動や、食養を取り入れるのも良いでしょう。

そして更に医学的に画期的な方法が、新たに開発される事を期待したいと思います。IPS細胞を使った卵巣の活性化など、待ち遠しい限りですね。