羊水検査を受ける人の割合はどれくらい?

確定診断には「羊水検査」と「絨毛検査」がありますが、絨毛検査は実施施設が少ないため日本では羊水検査が主に行われています。今日、この羊水検査を受けている妊婦さんがどのくらいいるのかをお話しします。

羊水検査は妊婦健診で異常が見つかった人や、遺伝的素因がある人が受けますが、高齢出産の方で心配なさる方が多く、約1割の人が検査を受けているといわれています。

羊水検査

胎児の染色体の本数を調べる検査です。羊水が増えてくる妊娠15週以降に超音波で確認しながらお腹に細い針を刺し、15㏄ほどの羊水を吸引します。羊水中には赤ちゃんの身体から剥がれ落ちた細胞が含まれ、まずはこの細胞を培養します。そして細胞分裂を進めて、染色体が観察しやすい状態にしてから顕微鏡で観察します。

たくさんの工程があるため検査には2~3週間かかります。また費用は1回につき10~15万程度のようです。流産の確率が0,3%あるとされていますが、検査を受ければ染色体異常があるかどうか、ほぼ確実な答えが出ます。この検査を必要とするご夫婦は、今後も増える傾向にあるのかも知れませんね。