鍼灸って何?身体への効果を六本木の鍼灸院が解説します

身体のツボに鍼や灸を使い、刺激を起こすことで病気の治癒や予防を目指す鍼灸治療は、人が本来持つ自然治癒力や免疫力を高め、弱った機能を回復させてくれます。
鍼灸にはそれぞれの症状にあった一連の流れがあり、疾患に合ったツボを刺激して患部にアプローチします。


鍼と言っても、一般的によく治療で使われるものは髪の毛の細さくらいなので、刺した時の痛みはほとんどありません。
そして、身体に与える効能も幅広く、西洋医学に匹敵する面も多々あります。
この記事では、そんな鍼灸の効果について解説していきます。

□鍼灸の作用・効果

鍼灸治療を行うと、ある作用が働き、それによって身体に一定の効果を与えることができます。

*生理機能調整作用

組織や器官の機能を回復させる生体機能調整作用が起こることで、疼痛や痙攣などの機能が異常に高まる状態を抑えたり、痺れや運動麻痺といった神経や臓器の機能低下を活発にさせてくれます。

また、体に刺激を与えることで、痛みを抑えるホルモンが分泌されたり、脳に痛みを伝える神経をせき止めたりと痛みに対して働きかけてくれるのです。

*血行促進作用

その他、血行促進作用により、血液やリンパの流れを良くなり身体の自然治癒力が上がります。
肩こりや筋肉痛、動脈硬化などの症状には、血管を拡張させ血行を促進する効果、関節炎などの炎症には、患部に集まっている血液を健康な部分に移動させて炎症を鎮めるという効果が現れます。

また、白血球を増やすことで生体防御機能が高まり、身体全体の免疫機能を活性化させるという働きもあり、ガンや感染症にかかりにくい体質づくりができます。
基本的には「気・血・水」のバランスが保たれている状態が健康であり、このバランスの崩れ方によって現れる症状を、ツボに刺激を与えることで整えていくのです。

□終わりに

鍼灸の効果が出る仕組みのメカニズムの詳細は全て明らかなっているとは言えません。
しかし、臨床と研究が重ねられた結果、従来の「肩こりや腰痛、神経痛」という鍼灸のイメージだけでなく、頭痛や風邪、胃腸の病気、下痢や便秘、冷え性、耳鼻科の病気にも効果があることが分かっています。


また、リウマチや気管支炎、生理痛などの婦人科系疾患、自律神経失調症などの精神的疾患、脳卒中の半身麻痺、子どもの小児喘息や夜尿症などへの効果も認められています。

このように、幅広い効果が得られる鍼灸の治療を検討してみてはいかがでしょうか。