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子宮は通常、前屈しています。膣から上がってお腹側にお辞儀をしているような感じです。子宮後屈は真っ直ぐだったり、後ろ側に反っていたりします。人によって後屈の角度は違います。
よく「後屈していると妊娠しにくいのですか?」という質問を受けます。
子宮後屈は病気ではないので、妊娠には全く問題がありません。
□子宮後屈にも種類があって、先天的に後屈である場合、内膜症や臓器の癒着から後屈になっている場合があります。
□後屈であるないに関わらず、内膜症がある場合は不妊の原因になることがあります。
□また癒着があることで、血行不良になったり、卵子が育ちにくい、排卵しにくい、といったことが起こる場合もあります。
□先天性の後屈は、臓器的には何の問題もないので、後屈によって妊娠の確率が下がるということはないでしょう。ただ、後屈の角度が大きい場合(より背中側に寄っている)は膣で射精された精子が、子宮の奥まで届かない場合があります。その場合は早めに人工授精にステップアップするなどの対策が必要ですね。
また、生理痛や下腹部痛、排便痛、性交痛がある場合は、骨盤矯正の体操をしたり、下腹部の血流が良くなるヨガのポーズやストレッチをするのもオススメです。腰痛も子宮や卵巣の影響から起きる場合もあります。
□子宮後屈は、直接的な不妊の原因にはなりませんが、後屈であることで血流が悪くなることはあります。
□特に内膜症や癒着は「冷え」が大きく関わっていますので、冷え性の自覚がなくても血流を良くすることは必須です。
そしてやはり一番大事なのは、「卵の質」であることに変わりはありません。
子宮後屈であろうがあるまいが、変わりがないことです。体の隅々までしっかり血液を流して、体の代謝を上げ、子宮も卵巣も元気にしていきましょう!