不妊治療を成功させるために大切なポイントは、実は不妊治療を失敗するときにやってしまいがちなポイントと同じなのです。
成功のポイントと失敗のポイントが同じ?ちょっとこれはどういうことなのか?戸惑いますよね。
まさにその通りで、失敗は成功の元という言葉もありますが、それこそが何事においても失敗する人と成功する人を分ける大きなポイントなのです。
それは、この長く辛い不妊治療を諦めようとする時に起こります。要するに最高のチャンスは大抵逆境の時に訪れるのです。このことは人生のあらゆることに共通している不思議な現実ですね。
実際、不妊治療を諦めたら;赤ちゃんに恵まれたという話は多いと思いませんか?
実際には、ほぼ諦めたけどタイミングはとってみたとか、すでに期待はしていなかったけど、凍結胚を破棄するのがもったいなかったので、移植はしてみたなど、無欲の行動が奇跡を引き寄せたパターンがそれです。
私たちの鍼灸院でもそんな事が時々起きています。
また、奇跡とは言わなくとも本当に諦めなかった人に、最後に神様が微笑んでくれたような事は、度々起こります。だからと言って、わざとできることでもありませんので、お奨めもできません。
多くの方が治療をやめてしまう際に起こること
お金がなくなった
ストレスが大きい
効果が感じられない
といった理由からのことが多いのですが、これらを総括して言えることは、自らの卵巣が元気になれば、産める可能性が出てくるのに、その点に関しての思い入れが弱いせいか、心が先に折れてしまうことです。
自分自身を信じる力の持続ができなくなってしまい、問題の原点が自身の卵巣機能にあることを正視できなくなってしまう。
でもそれを心の深いところで認めてしまうと悲しすぎるので、そのほかの要因に視点を移し替えることで、心の安定を図ろうとする作用が無意識のうちに発動してしまう。
これは自然なことなので、その方が悪いわけではないのですが、人によってこの限界点は大きく差があるのも事実です。まだ頑張れるのに惜しいなと思うことの方が圧倒的に多いのです。
逆に、本当に頑張っていて頭が下がるなという方もいらっしゃいます。
どこまでやったら良いのか?それは誰にもわからないのでしょうが、私たちから見ても、あるいは治療を続けている方の心の中の充実度が、それを一番ご存知なのではないかなと思う時があります。
つまり、スポーツや勝負事、仕事でもあることだと思いますが、「負けて、すがすがしさが残るような、やりきったことによる結果を迎え入れる凛とした心」。これのあるなしです。
あなたがこの不妊治療で本当に辛いと思った時こそ、この言葉を思い出して欲しいのです。
不妊治療を成功させるために大切なポイントは、実は不妊治療を失敗するときにやってしまいがちなポイントと同じです。
そして、そのポイントを超えた時にこそ大きなチャンスが待っているものなのです。
「夜明け前の空が、一番暗く閉ざされている」とも言いますよね。