妊活での高齢出産は、危険なの?

不妊治療をおこなっている方でも、体外受精を何度も繰り返していて、卵子の老化と言う問題の解決に日々取り組んでいる方が多いですね。

たとえ、あなたが45歳でも妊娠すれば、妊婦健診や新生児集中治療室(NICU)といった医療で出産は可能です。妊婦健診を受ける事で、高齢出産の方もリスクが小さくなっています。

日本は、出産年齢が世界でも高いのですが、「周産期死亡率」は世界一低いのです。つまり、生まれた子供がすくすくと育つ確率が一番高いのですね。これは日本の医療体制がよく整っていることを示しています。

よく見てみれば、母体の年齢別では、高齢出産の方が周産期死亡率は高いのですが、その差は20代後半と30代後半を比べても、1000人あたり1.4人の差でしかありません。

20歳近く歳の差があっても0.14%の差しかないとうことに、高齢出産での安全性の高さが表れているのではないでしょうか。

また、出産年齢による新生児の死亡率においも同様のレベルと言えるようです。(例を挙げると、40代前半の方の周産期死亡率は、30年で13分の1に減っています)

高齢出産のリスクを考える時代を経て、現代では、妊娠、出産ができるレベルの卵を育てる卵巣機能を保っていることを年齢的に考慮して、子作りの時期を早めに計画することの方が、より現実に即した妊活スタイルなのではないでしょうか。

世界中の産婦人科医に読まれている権威のある教科書「Williams Obstetrics」でも、「高齢出産は、慢性疾患などの医学的問題のない健康な女性にとっては、従来報告されていたよりもリスクがかなり低い」と書かれています。

あなたの卵巣力という、目に見えにくい現実を知るには、担当の医師や、レベルの高い生殖医療の専門病院などに、早めに行ってみることが役立つかもしれません。

40代でも、赤ちゃんを生みたい人という方は、東京などの都市圏では確実に増加しているように思います。そんな時代背景のため、高齢出産の方も増加し、医療技術も多様になりました。 子供を授かり、そしてその先に安全に出産するための様々な医療が進化しているのですね。