「タイミング法」は不妊治療のいちばんはじめの段階です。
子作りを初めて、誰でもが普通にすることがタイミングの始まりですね。
半年から1年ほどタイミングを合わせてみて、妊娠の反応がまるでないといったところから、子作りが治療への道へと進んでいくことが多いと思うのです。
ただ、一般的には、すぐに病院へいくというよりも、タイミングをきちんと取ってみるようになるのではないでしょうか。
そのために基礎体温を測るようになり、排卵期をある程度知った上で、その時期に合わせてタイミングを取ってみるのです。
さらに、排卵検査薬を薬局で購入して、尿をかけて線がはっきりと出たところを起点として、タイミングを試してみるようにもなるでしょう。
そこまでしてもさらに、なんの妊娠の兆候も見られないとなると、いよいよこれはおかしいぞ?なんで妊娠しないのだろう?という疑問が、ふつふつと高まる訳です。この状態へ至っては、個人でその原因を知ろうとするには限界を感じるものですね。
そこで、不妊についてまず医師を受診し、超音波検査や血液検査などの一通りの検査を受けて大きな問題がない場合、病院での医療としてのタイミング法からスタートするのです。
産婦人科に行き、超音波で卵胞の成長を見てもらい、医師から妊娠しやすい日について指導を受けることが「タイミング法」という子作りへの治療となります。
卵胞とは、卵子を包んでいる液体の入った袋で、その直径が17~26mmくらいに成長すると排卵します。
この排卵さんされた首席卵胞と、そこまでたどり着いた精子が受精することで受精卵が産まれ、受精卵が細胞分裂を繰り返して、60兆ともいわれる細胞数に進化の過程をたどり、やがて赤ちゃんとして誕生するのです。
ですからその第一歩である、きちんとしたタイミング法が行われる事は、不妊治療というカテゴリーの中でも、基本的で重要なプロセスを体内で行うという意味において、大きな可能性を秘めていると言えるのです。
(ちなみに、タイミング法には保険が適用されます。排卵検査薬による黄体ホルモン(LH)の検出検査も、産婦人科で行うと1周期につき6回までが保険の適用になります。)
タイミングは、決してあなどれないものなのです。
体外受精をすでに何度もチャレンジしている方でも、お休み周期に取り組んでみたら、ミラクルが起こったなんていう話し、あなたも耳にしたことがありませんか?