□卵巣で卵子が育ち、排卵されると卵管采でキャッチされ、卵管を通って子宮に到達します。
ただ脳が卵巣から「排卵したよ」と信号を受信すると卵子が子宮に到達したかどうかは関係なく自動的に内膜は剥がれ経血として排泄されます。
排卵キャッチがうまくいっているかどうかは妊娠してみないとわからないのです。
□多嚢胞性卵胞症候群などが原因の排卵障害という言葉は不妊の要因としてよく耳にすると思いますが、排卵したとしても卵管采で上手く受け取れなければ卵子はそのままおなかの中で吸収されてしまいます。
ただ、腹腔内に排卵されるわけですが、卵巣と卵管采は近い位置にあり、スッと受け取ればいいので本来そんなに困難な作業ではないはずです。
卵管・卵管采は子宮のやや後ろ側左右の卵巣に向いて存在しています。そしてその周りには腸があります。エルミタージュの鍼灸治療を受けておられる方は、ご自分の腸がゆりかごのように子宮を包んでいる様を見たことがあるかもしれませんね。
□腸に押されると子宮が右に寄ったり左に寄ったり、斜めになったりします。便秘で固くなった便がボコボコといくつも腸内に停滞している状態だと固い便に押されて排卵キャッチが邪魔される可能性もあります。
□腸は常に動いていますし、排卵時だけ便秘解消しようにも無理ですので日頃からお通じを良くしておくのが大切です。 また、内臓脂肪も邪魔者になっている場合があります。ほとんどの内臓脂肪は、腸のまわりにブドウのようにぶら下がっている状態です。
□人間の脂肪細胞の数は3歳頃にほぼ決まり、太る時は脂肪細胞の数を増やすのではなく細胞が大きくなります。
大きくなった脂肪細胞自体が排卵キャッチの邪魔をしてしまったり、ゴロゴロ大粒の脂肪細胞が腸にぶら下がっているとその重みで子宮の位置も押し下げられ、卵管がキューっと引き伸ばされた状態になってしまうことがあるんです。