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30代後半、40代以降の妊娠はグレーゾーンであると言われている現代。
様々な統計データから卵子老化の数値化が進んでも、人の妊娠力についてはまだわからないことが多々あります。
なんと、明治時代は今までとくらべものにならないほど多くの人が高齢出産をしているという事実です。
日本での避妊法が普及したのは戦後間もないころ、それまでは20歳前後からずっと産み続けた人がやめるすべを持たないため遅くまで産み続ける状態でした。
現在、35歳以上の年齢のキャリア女性は妊娠できないと悩んでいますが、かつてはもう産みたくないのに妊娠してしまったと困る年齢でした。
その象徴として子供に「トメ、スエ」などの名前をつけてこれ以上生まれないでくれ。と願うほどでした。
大正14年には45歳以上の母親から生まれた子が2万人近くもいて、今の状況からすると21倍になります。
50代から生まれた子供も3648人もいたほどです。現在も50代での出産は毎年何十人かいますが、そのほとんどは海外で卵子提供を受けた出産であろうと考えられています。
では、なぜ昔の女性は高齢での出産が可能だったのでしょうか。
人の身体は使っている機能は強くなり、使わない機能は衰えていきます。
ここが現在と昔の女性と同様ではないところです。
「妊娠をしたことがある女性の子宮は、周囲の血管が太い」といいます。それは血液循環がとても良いことにつながります。産後も妊娠前よりは太くなっているので、何人も生んだ人の骨盤内の血流はよいはずです。
骨盤内の血流が良ければ、卵巣や子宮に栄養分が沢山もらえるうえ、排卵につながる刺激もキャッチしやすいと考えられます。
他には妊娠中は無月経になります。多産な女性は月経の回数が少ないため遅くまで妊娠できたとも指摘されています。それだけ、排卵し妊娠の準備を整えるという大仕事は、卵巣にとって大変な負担ともいえます。
排卵のために分泌されるホルモンは長年にわたって毎月曝露していると、婦人科疾患を増やすという問題もあります。筋腫や内膜症などを重症化させてしまうのも出産経験がない人と言われています。
つまり、高齢での出産が出来ないのではなく、できにくい環境や状況になっているだけで、女性の身体は高齢でも出産できるのです。
当院では出産経験のある方無い方に関わらず、不妊専門の鍼灸治療を行っております。ぜひ、お気軽にご相談くださいね。
出典:卵子老化の真実