卵子の質を上げたい!ポリフェノール、ビタミンE、お風呂。

 

不妊の理由の一つとして、卵子の質の低下が挙げられます。そして年齢を重ねるごとに、質の良い卵子を作り出す確率が減っていきます。

しかし、お肌のシミやシワなどに比べて卵子は目に見えないので、卵子の老化や質に関して、あまり意識していない人も多いのではないでしょうか?

今回は、少しでも妊娠する確率を上げるために、卵子の質を上げる方法についてご紹介します。

 

■ポリフェノール・ビタミンEの摂取

卵子の質を食事面からもフォローしたいですよね。そこで知っていただきたいのは…

「活性酸素」と呼ばれる、卵子の老化の原因となる物質です。

老化を一言で表すと「酸化する」ことなのです。

そこで酸化の原因となる、活性酸素を除去するためには、ポリフェノールやビタミンEなどの、抗酸化作用のある食品を摂取すると良いとされるのです。

ポリフェノールは、リンゴやブルーベリーなど、果物の皮に多く含まれています。玉ねぎにも多く含まれていますが、加熱せずサラダなどにして食べるとより効果が高まります。

ポリフェノールが多く含まれる飲み物には、赤ワインがあります。

しかし、ワインがそんなに飲めないという方もいらっしゃるかと思います。

そこでおすすめなのが、ルイボスティーです。

 

ルイボスティーは、カフェインが入っておらず、ポリフェノールの一つといわれるフラボノイドの量が多いです。

ビタミンEは、ナッツ類やかぼちゃ、モロヘイヤなどの緑黄色野菜、あんこうのキモ、鰻の蒲焼に多く含まれます。

ぜひこれらの食事を取り入れてみてください。

 

■身体をあたためる

冷えは、自己治癒力を低下させ、体温が一度下がると免疫力は30%低下するともいわれています。

また、西洋医学でも、冷えは妊娠に良くない影響を及ぼすとも言われます。そのため、冷えを改善することで、卵子の質を上げることにもつなげたいですね。

 

冷えを改善するおすすめの方法の一つが、入浴法です。つい忙しくて時間がない時は、シャワーだけで済ませたりしていませんか?

忙しい毎日でも、湯船に浸かることが大切です。38度から40度ぐらいの熱すぎないお湯に浸かると、身体の芯から温まり卵巣の血流も良くなります。

高すぎる温度だと、長く浸かるのが苦痛になる時もあり、身体の表面は温まりますが、身体の芯は温まりません。

最後に湯たんぽもおすすめです。湯たんぽは、電気毛布と違い、寝ている間に徐々に温度が下がっていくため、身体に負担がかかりません。

卵子の質を上げる方法を2つご紹介しました。卵子の質は上げたいと思っても、すぐに上がるというわけではありません。

 

卵巣の老化による染色体の転写のミスをいかに減らすかが大きなカギになっています。

日頃からコツコツと積み重ねて、卵巣の老化を少しでも食い止めて、卵胞の5ヶ月間に及ぶ減数分裂時の、遺伝子のコピーミスを減らさなければいけません。

 

細胞分裂の設計図であるDNAの時点で、赤ちゃんを産める卵は、ほぼ決定づけられています。

採卵して受精させた胚を、病院でいかに排卵誘発し、分割させて培養しても、元々のあなたが卵巣内で育ててきた、その周期の卵の質で、実はほとんど産めるかどうかの答えは出ているのです。

ですからこれからは、あなたの卵巣のみが、卵子の質を上げられるのだという事実を意識して治療にあたってくださいね。