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AMHは卵巣年齢とか、卵の在庫なんて言い方をされる事が多いですよね。実際年齢による平均的なAMHはありますので、年齢とともにこの数値は減ってくることは確かなのです。
ただ、実際の卵胞の数をそのまま表しているわけではなく、卵巣にある卵胞の中で、目覚めようとしている卵胞が出している数値なので、0.0になってしまうと、反応している卵胞は見当たらないということになってしまいます。
そういう状態では卵巣自体の元気もないでしょうし、採卵へ向かっても、良い卵が採れるか?ちょっと不安かも知れませんね。
AMHが0.0になってしまうと、もう採卵も無理かといえば、まだ出来ないわけではありません。
卵胞が反応してから、減数分裂の後期を始めて十分な大きさにまで育つには、4〜5ヶ月もかかっているからです。
0.0になる以前から活動し始めてきた卵胞がちょうどいい時期にまで成長している場合もあります。
AMHがゼロだからその時点ですぐ閉経ということではなく、まだ少し時間を残しているものです。
ただこの時期からは、鍼灸の治療で数値が改善することも非常に多いですし、卵巣の調子が良い時は、少しだけAMHが復活していて採卵に期待が集まることも多いのです。
DHEAを処方されて数値がグンっと上がることも見受けられます。実際に患者様で、AMHが0.0でも出産までいった方もいらっしゃいますよ。
希望がないわけではありませんが、この頃からホルモンバランスは、顕著に崩れ始めて、生理周期と採卵の時期が全くリンクしない状態になる場合もあって、よりシビアな治療の最終局面に入っていくのです。
AMHは卵の残りを暗示したり、卵巣の元気さの指標としてチェックしておきたい数字であることは確かですね。