不妊治療で「着床の窓」を調べる検査って、一体何をしているの?

ERA検査(Endometrial Receptivity Analysis)ってご存知ですか?

「エラ検査」と呼ばれています。

最近よく耳にする言葉ですが、これは着床の窓を調べるための検査です。

 

では、着床の窓とは?

これは受精卵が子宮内膜に着床する最適な時期の事を指しています。胚を移植するのはいつでも良いわけではなく、このタイミングを逃すと着床しづらいと考えられています。

子宮内膜側にも胚を受け入れるための着床能が必要とされており、その期間が排卵後の6~9日目の4日間のうち1~2日間と短く、これが着床の窓と言われています。

 

この検査は遺伝子分析から、着床しやすい時期、着床しにくい時期をいくつかの結果に分類し着床の窓を個別に特定するというものです。

これにより、体外受精での移植時期が分かると言われています。

但し、こちらの検査結果は検査した病院ではないと使用できなくなる可能性がありますのでご注意ください。

 

そして、誰でも受ければ良いということではなく、良好な胚を移植していても着床に至らない、反復着床不全の方や、比較的高齢で移植に用いる胚の数が少ない人が対象とされています。

価格も大体ですが1回で14~16万前後となっており決して安い金額ではありません。

でも、色々と試しても着床しないという方にとっては原因究明の一つとして考えてみても良いかもしれませんね。

これを含めて今では様々な検査があります。そしてどれも安くはないと思います。

検査をすることで原因が判明し、ホッとする方もいるでしょう。そして、検査をしても原因が分からない方がいるのも事実です。

妊活で色々と辛い時期を過ごしてきた方にとってはシビアな結果が出ることもあると思います。

必ずしもご本人にとってプラスになる事ばかりではないので、検査を受けるにあたって、その検査が今の自分に必要な検査なのかどうかをしっかりと考えてから受けられると良いと思います。

とにかく、不安なことが多い妊活生活。私達も出来る限りのアドバイスをさせていただきたいと思っています。ご自身だけで抱え込まずに、まずは私達にご相談ください。何かお役に立てればと思っています。