不妊治療とは、人生で目を背けてはいけない事の一つです。

 

不妊治療を続けていると、子宝という目標に対してあなた自身がどう行動して成果を挙げて次第に成功に近づくのかという、人生の大きなプロジェクトを実行しているような気持ちになるかも知れません。

あなたがこうしたから、その結果がこうなったというような、単純な思考や行動では、この困難で複雑なプロジェクトを遂行していくのは容易ではないことに気がつくでしょう。

目標達成のための情報とその分析をして、そこから不妊治療の成功へのプランニングが必要なのです。

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ほとんどの方がこの辺りの事を、行き当たりばったりで始めてしまうために、あなた自身の体の、問題点のあぶり出しが甘く、病院選びの時点で問題と解決の方法にズレが生じていることが多いのです。

そのズレが、体外受精などが進むに連れて成果に現れない原因となってしまい、多くの時間とお金を無駄にするのです。

 

そしてさらに病院を変えてみるものの、問題点と解決法のマッチングが取れていないままに、知り合いの紹介やブログからの情報などから、気に入った病院へ移ってみるのです。

当然、次の病院でも同じような状態が繰り返されて、赤ちゃんが欲しいという願いとは裏腹に時間だけがすぎてゆき、悲しみ、焦りといった感情に、次第に飲み込まれてゆくのです。

 

こんなに大きなプレッシャーに、多くの方が遭遇したことはないのでしょう。人は大きな苦悩、ストレスにさらされると、無意識のうちに自己防衛に入ってしまいます。

その顕著な例が、自分は悪くなくて、この状況を作っているのは病院や、旦那や、会社や、上司や、社会そのものに問題があるためなのだという言い訳が芽生えて、次第に自己防衛本能が増大することに現れています。

そして現実から逃れたくなります。ストレスのせいで私自身が壊れてしまいそうだから、しばらく不妊治療とは距離をとって自然にタイミングをとることに満足を見出します。

 

自然にタイミングをとることは、子供を得るために一見、悪いことでも不可能なことでもないことが余計に傷口を広げてゆきます。

つまり、可能性のごく低い方法を取り続けることで、無為に時間が過ぎてゆき、その間に卵巣の機能が老化して、卵の質がどんどん落ちてゆくことになるからです。

傷口に塩を塗るようなことはしたくないという衝動は、誰にとっても当然ですが、期限を決めずにこの治療法に傾倒するのは、現実逃避的な状況を黙認し続けることなのです。

 

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大きな問題を、正面から受け止めずにそらし続けている状態ですね。

結果として時間の経過と共に、さらに大きな困難な状況が現れることになってしまうでしょう。

「無為に経過してしまった時間」これだけは、誰にも取り返しがつきません。

◯今まさに過ぎている時間は何のための時間でしょう?
◯その時間は、どんなチャンスを秘めているのでしょう?

今現在だけを生きることしかできない私たちにとって、今まさに行動することの大切さや、人生には決して目を背けてはいけない事があると、感じていただけると思うのです。