西城秀樹さんが生前、2度ほど脳梗塞で倒れて半身まひになった後に、歌手なのに歌えなくなってしまったことで、歌えない歌手の存在意味って何なのだろうと語っていたそうです。
最終的には、自分が苦難に負けず頑張っているところをファンに見ていただいて勇気を与えることこそ、自分の生きる意味ではないかと思いたったと言います。
またここで、この脳梗塞という病気に感謝の言葉を述べているんですね。なかなか自分の功績や、好きなことを全て奪ってしまった病気に対して、感謝の言葉を口にするのは並大抵のことではないと思います。
そこに至る心の葛藤と、それでもチャレンジを続けるという強い意志、信念は強いイメージとなって、その生き様を見る人の心に伝えたように思えました。
過去の栄光をかなぐり捨てて、カッコ悪くても必死に頑張る姿は、人が生きるということの本質に他ならないと思うのです。命のすごさや念ずることの素晴らしさを感じざるを得ませんでした。
やっぱり男はこうあるべきだよね。という勇ましさに心打たれました。
さて、不妊治療という難しい問題にチャレンジしているあなたにとっても、体外受精で採卵や、移植を繰り返しているのに流産の連続になってしまい…
卵の質が悪いと医師には告げられて、どうしていいものか悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。
だとすると、あなたにとってもこの不妊治療は人生での大きな難題であり、逆境のさなかに突然放り込まれてしまったような状態なのではないでしょうか。
そんな時には、愚痴や責任転嫁もしたくなるものですね。
でも、ちょっと気持ちが落ち着いた時に、西城さんの例を思い出して頂きたいのです。
逆境に飲み込まれて、身動きが取れない苦難に悩まされているとしても、あなたを幸せに導く一筋の光は、あなたの不運を恨み嘆くよりも、その逆境に感謝する強さを得た瞬間に差し込むものではないだろうか?という純粋な問いです。
到底そんな気持ちにはなれないというのが正直なところでしょうが、文章に書くでもよし、心の中で一瞬その言葉を唱えてみるでも良いのです。
初めは嘘だとしても結構です。一瞬だけイメージを思い浮かべてください。
そしてさらに気持ちの落ち着いた時にも、そんなことを時々続けて欲しいのです。本心ではそう思っていなくても、くそっ!と次の瞬間に思ってしまっても、そんなことを続けていると…
やがてそのことに慣れてきて、到底無理だなと感じられた崇高なイメージが、あなたにだんだん馴染んでいることに気がつくはずです。
人間にとって慣れとは怖いものです。
いつしかあなたは、怒りや悲しみ、恐怖、嫉妬といった、不妊治療での定番の、呪いのマイナス思考から少し間をおいて、マインドが成長しているでしょう。
そして、その心のゆとりが体の変化にも、プラスの影響を与えていることに気がつくでしょう。
心の持ちようが変わると、人はその瞬間に幸せになれるのです。
もうそうなったら、あなたには素晴らしい未来が待っています。
不妊治療にさえ感謝できる心って、素敵ではありませんか?