エストロゲンが下がると何が起こる?
1、エストロゲンは女性のホルモンとして関連づけれらますが、男性にも少量生産されています。エストロゲンの減少により、様々な健康不安や症状を引き起こします。
2、エストロゲンとは主に思春期の頃から生殖時期にとても関係が深いホルモンであり、骨の活性や心の健康にも関わっています。
エストロゲンとは
- エストロゲンは卵巣から作られています。
- エストロゲンが低いと、いくつかの症状が体に出てきます。
- 食事制限、とくに拒食症の人はエストロゲンが低くなっています。
低いエストロゲンの原因
特に卵巣がダメージを受けているとエストロゲンレベルは下がってきます。
- 特に重要な要素としては、年齢があり、更年期に近づいてくるとエストロゲンのレベルは下がってきます。
- 更年期(プレ更年期)前は、エストロゲンレベルが低い期間が数年間あります。
その他に下がる理由としては
- 未成熟な卵巣の失敗
- 生まれつきなコンディション、例えばターナー症候群
- 甲状腺の不調
- 過剰な運動
- 過度な低体重
- 放射線治療
- 脳下垂体の機能低下
家族の中でホルモンに問題がある場合は、エストロゲン低下の確立を上げる可能性もあると言われています。
低エストロゲンによる影響
エストロゲンは微量なホルモンですが、及ぼす影響は広範囲になります。
症状としては
生理不順:生理周期に深く関わっており、無生理だったり、不正出血などを引き起こします
不妊:排卵を抑制するので妊娠しにくく不妊につながります
骨の弱体化:骨の健康や強度に関係しています。エストロゲンレベルが下がると骨が減少します。例えば、プレ更年期になると骨粗鬆症や骨折になる可能性が高くなってきます
性交痛:膣分泌液にも影響があり、もしレベルが下がりすぎると、膣が乾きやすくなり性交痛になりやすくなります
ホットフラッシュ:更年期になると出てきます。
鬱:エストロゲンはセロトニンを上げる働きがあります。セロトニンは脳にある気分を上げる物質です。エストロゲンが少なくなると、セロトニンも減り、鬱や情緒不安定などになります。
尿路感染症の増加:エストロゲンの減少により、尿道の組織が薄くなり、尿路感染症の増加につながります。
体重にも関与
エストロゲンを含めたホルモンは体重管理にも関係しており、どのくらい脂肪を体に蓄えるかなど管理しています。更年期やプレ更年期などのエストロゲンが低いと体重増加になってしまいます。
診断方法
体力測定、健康診断、症状からの判断により、低エストロゲンの診断がしばしば下されます。
ホットフラッシュや、生理不順などが低エストロゲンを表すものだったりしますが、甲状腺の問題など他の症状が隠れている場合もあります。
基本的には血液検査でのホルモンレベルを見てもらい、その他の原因で起こっていないかも含めて他の検査もしてもらうのが確実です。
治療方法
全ての女性が低エストロゲンで治療が必要ではありません。しかし、それにより弊害が出ているのであれば治療はお勧めします。治療は個々の症状や原因によって変わってきます。
ホルモン補充療法(HRT)
ホルモン補充療法でもいくつかの違う方法があり、お医者さんによって対応が変わります。経口や経皮など種類も様々あります。
HRTは更年期などのエストロゲンが下がることによる、不快な状態を軽減するためとして処方されることが主です。但し、高血圧や心臓が弱いなどの持病がある人は出来ないので、まずはお医者さんにご相談ください。
自然療法
これらのことは、エストロゲンを増加させる科学的な証明はされていないのですが、ライフスタイルや食事を変える事による変化は期待できます。
健康的な体重の維持
過激な体重の減少はエストロゲンを減少させてしまいます。健康的な体重を目指しましょう。
過度な運動
適度な運動は必要ですが、過度な運動もまたエストロゲンを減少させてしまいます。
大豆製品を摂る
いくつかの研究では大豆に含まれている成分は低エストロゲンの症状を緩和させると報告があります。大豆の成分によって、エストロゲンを増加させる作用があると言われています。
大豆の摂取は多くの女性にとっては良いものではありますが、弊害もありますので、まずはお医者さんに相談してからのほうが良いでしょう。
エストロゲンは私たち女性にはとても大切なホルモンです。
年齢に合わせた適正な状態を保つことで、生活の質は変わっていきます。分かってはいるものの、後回しにしていまいがちです。これを機会に自分に合わせたエストロゲンとの上手な付き合い方を見つけていきましょう。