不妊治療では、いくら効率良く働いても忙しくなるばかり…でも!

 

不妊治療をしていると、あっという間に時間が経ちますね。

生理が来て気が付けば、もう次の採卵周期に突入します。3日目には病院へ行かなければと、体外受精でのスケジュールもどんどん迫って来ます。

そのほかに仕事もして主婦もしてと、毎日が目まぐるしく過ぎてゆきます。当然様々な、やらなければいけない事を効率よくテキパキとこなしていても、突然の通院などがあると予定がタイトになって、上司にまた”明日半休”の申請をする羽目になってしまいます。それもちょっと気が重いですね。

 

仕事を抜ける回数が増えて、そのしわ寄せが同僚への引き継ぎとなり、余計に他の仕事を遅らせます。そうして精神的なプレッシャーも大きくなります。

そうこうするうちに体にも疲れが溜まってしまい、首や肩から背中までパンパンに張る毎日。

普通の人がやらなくて良い事を全部やって、神経を使って治療を続けているのに、体外受精での結果は思わしくなく、採卵しても受精しなかったり、受精しても凍結出来なかったりの繰り返しです。

たまに胚盤胞になって凍結できても、移植をすると着床反応が出なかったり、あるいは着床しても、その先のどこかで流産になってしまう。

せっかくここまで頑張ったのに、また振り出しに戻って全てをやり直しです。

 

全てがうまくいって、赤ちゃんを得るところにたどり着く保証もありません。

忙しさから全ての行動を効率的にこなす術を身につけても、またさらに用事が増えて、それに対応することも増え続けます。

一番効率的によく働く人が、一番忙しい人だと言われますが…

まさにこうやって不妊治療や体外受精などを継続していると、知らず知らずに様々な能力が開拓されていって、どんどん望んでもいないのに有能な人間になってしまいます。

 

なのに、忙しさもまたそれを追って増して来るという相乗効果で、忙しさの無限スパイラル状態です。

この事を怖く思って、ストレスから逃れたいと思う人もいます。

忙しすぎると心も切迫しますし、体もストレスに喘いでいるようでは、質の良い卵は採れないに違いないからと、仕事を手放してしまったりするのです。

でもここで焦って、仕事や不妊治療を投げ出さなくても大丈夫です。

ストレスが全て悪いという風潮もありますが…

質の良い卵を採卵するために逆にストレスを無くしたら、結果が出るのかといえばそうではありません。

 

あなたの卵巣機能がその時に賦活してくれて…5ヶ月間に渡る減数分裂の後期に、染色体の転写ミスを極力減らしてくれることが必須なのです。

ストレスや疲労は良いものではありませんが、遺伝子の転写の精度がストレスにリンクしているわけでは無いのです。

紛争地域で、明日の命も危ない極限のストレス環境でも、子供は生まれているのです。

仕事を辞めてしまうことで不妊治療の事を考えて過ごす時間が増えてしまい、逆に疲れて落ち込んでしまう事や、なかなか赤ちゃんが出来なくて治療が長引き、家計が切迫して治療代が立ちいかなくなって子作りを断念する方も多いのです。

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仕事をしながら不妊治療を続けるのは大変ですが、お金が入って来ることの心理的、経済的、環境的なプラス面は計り知れません。

一つ一つを確実に行っていく覚悟を決めて、仕事も治療も主婦もこなしつつ、やればやるだけ徳を積んでいると思って、プラスに捉えて前に進み続けることで、あなたに返ってく来るものは格段に大きくなるのです。