妊活で行き詰まった時は、「笑ったふり」でも笑顔のうちです。

 

笑顔のパワーには、凄いものがあります。

ただ微笑んでいるだけで、周りの人に影響を与えて良い波動となり、まさに良い運気となって返って来ます。

健康法としても有名ですね。しかし…

何か嫌なことや悲しいことがあった時には、笑顔をつくるのは難しいですよね。

無理に笑おうとすると頬が引き攣ってしまい、気持ちの悪い不自然な表情になってしまいます。

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ところが、その引きつった偽の顔を作るだけでも、心のストレスを軽減する作用があるという研究発表があるのです。

つまり、自分の手で口角を持ち上げるだけでも良いというのです。これにはびっくりです。

また、上を向いて歩こうという歌もありますが、このスキヤキソングでは、「涙がこぼれないように…」という歌詞が続きになっています。

 

つまり実際は悲しくて泣いているのに、上を向くだけで何か違った気持ちの作用を人にもたらす働きがあることを暗示しているのです。

実際このことについて近年、研究結果が発表されているのです。

悲しみや怒りで心が暗くなってしまう時、人は気が付かないうちに視線が下に向いてしまい、首がだらんと下がって、背中も丸く、力なく打ち拉がれ、うつ向いてしまうものなのです。

 

この時に下を向かず、意識的に上を向いた状態で、悲しみや怒りや不幸について一心に浸ってみるとどうなるか?というものなのです。

実は、上を向いたまま、いくら自虐的なことを考えようとしても、悲しみについて考えること自体が困難になってしまうという結果が出ているのです。

口角を上げた表情を作ることも、上を向くということでも(気持ちでは悲しみに打ちひしがれていても)…器械的にそうするだけで、人はその影響を受けてしまい、心の中でマイナスの思考に浸ることが出来なくなってしまうのです。

だとするとこの研究結果は、人の思考が現実化するという説を明快に支持していることになります。

新ためて笑顔のパワーの凄さには驚かされますね。

不妊治療でも、治療の多くの局面でがっかりさせられるシーンは多いものです。

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最後に、赤ちゃんを出産できる瞬間以外は、その過程の全てが失敗の連続になってしまう訳ですから、その度ごとに多くの患者さんががっかりしてしまい、落ち込んでしまうのです。

ですから不妊治療は、「苦難の中から、最終的に希望を勝ち取る治療」と言っても過言ではないかも知れません。

実際には、多くの方が悲しみに負けて、精神的に耐えられないと治療から脱落してゆきます。

それを思うと「笑っている真似だけとか、上を無理やり向くだけ」で、いっときでも嫌なことを考えずに済むのなら、こんなに良いことはないと思いませんか?

 

どうでしょう、もし辛い時には、こんなことを思い出してくださいね。その際に「苦笑い」でもできたなら、あなたはそれだけで将来を変えられるかもしれないのです。