あなたの行動が実を結び、不妊治療に成果が出たとしても、実はもっと以前に勇気を持って決断した時点で、すでに価値があったからなのです。
物事には、何故そうするのか?といった理由が必ず存在するものですし、その何故?という疑問と、そのことへの解決法がセットになって、目標への行動が取られる時にこそ、より成果は上がるものだからです。
目標と現状の間を埋める方法論を、いかに導き出すか?ここに不妊治療成功への大きな鍵はありますし、それを行う勇気を必ず必要とされるのです。
またその行動を継続できるハートの強さも大きな意味を持つことは、お察しいただけるでしょう。
勇気を持って踏み出した一歩が大切なのは解りましたが、ここでのポイントは、その一歩の内容にもあります。まずよくある不妊治療での一歩は身近な病院に行ってみるという一歩の場合が多いですね。
この大切な一歩の小さなミスによっては、後に治療の遅れと時間、お金の浪費を招いてしまうことが往々にしてあるのです。
つまり、最初に踏み出す一歩は、向かっている方向が大事だということですね。
確かに行動してみることの素晴らしさはありますが、例えばハワイに行くのでも、東に向かって飛行機で行けば、最短でいけそうですが、西に向かってヨーロッパ方向に行き、地球を一周する方法もあります。
目的地を見定めて、まっすぐ行きたいものですね。
特に不妊治療の場合は、卵の老化という大きな問題がありますので、無駄な時間を浪費することには、大きなリスクが潜んでいます。
そして方向を定めたら次は手段になるわけです。東に海を渡ってハワイまで行くとしても、船を使うのと飛行機ではスピードが段違いですし、飛行機でも出発するエアポートや飛行機会社も色々あるわけです。
パスポートの期限を確かめたり、ホテルの予約をしたり、旅行にも細かくみればたくさんの段取りが必要で、私たちは無意識のうちにこれらをしているわけですが、旅行という楽しい目的のこともあり、そこにストレスや苦労を感じる人はあまりいないでしょう。
これが不妊治療となると、プランニングから始まり、目標達成のためにサポートしてくれる病院や治療院もなかなか見当たりません。
一つ一つを調べながら、あてもなく治療を始めて、それを続けて行くしかない状況です。
その途中経過は決して良い結果の連続ではなくて、逆にうまくいかない事から正しい道を探し当てるタフな道中になるのです。途中で諦める人が続出する困難な旅になります。
目標と現状を埋める方法論を持つことが、これらの困難を克服する上でいかに大切かがお分かりいただけたと思いますし、それがこの不妊治療の羅針盤になるのです。