なぜ、不妊治療をする女性が増えたのでしょう?

 

不妊治療を受けているご夫婦は6組に1組とも言われています。日本全国でこの割合ですから、東京などの首都圏ではさらにパーセンテージが高いと思います。なぜこんなにも多くの方がこの治療を受けるようになったのでしょうか?

食べ物に含まれる保存料や、空気中の科学物質が変化しているのでしょうか?いろいろなことが言われていますが、「女性の社会進出が進んだこと」これが一番大きいのでは無いでしょうか。

昔とは違い、教育の機会が均等になった現代では、男性も女性も大学に通うことが一般的になりました。女性も仕事をすることが普通という時代です。学業や仕事で都市に出る方も増え、より激しい情報化、競争の中で成長が求められます。

仕事もできるようになってくると楽しくなってくるでしょうし、より責任のある部署や、役職を任されるシュチュエーションは増えます。収入がアップしてくると、住むところや、着るもの、趣味や遊びも楽しくなります。当然、お付き合いする彼氏もいるでしょうし、恋愛の経験も増えて、男性を見る目も肥えてきますね。そうこうするうちに30歳にはすぐなってしまいます。

友達で結婚する人もいるけど、仕事関係であたりを見渡すと、まだほとんどの女性は結婚していないし、今すぐ結婚とか両親に言われても、相手が今お付き合いしている彼で良いのか?好きではあるけど、結婚となると現実問題それで良いのだろうか?

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結婚=子育て=家族=安定と団欒

そんな風に考えると今すぐに決められる問題でも無いし、子作りを考えても、芸能人でも45歳くらいで生んでいる方も多い。

最近は医学も発達しているので、私の子作りもまだ先で大丈夫そう。仕事も部下ができ、プロジェクトが進んでいるところだし。

そうこうしていると、あっという間に35歳になっていたりするのです。

35歳になったころ「この歳になったけど子供を産むこと考えたら、私もそろそろアクションしないといけない年齢かな」と動き出します。35歳というのは多くの女性にとっても意味の大きい年なのだと思います。

仕事や生活に追われていて、そこそこ幸せな人生を送っているけど、女性としての人生を思い浮かべて見ると、漠然と「子供はいつかできるのだろう」と思って来た。その子供を産むことのできる期間が、だんだんと後半に差し掛かって来ているのです。

ここに来て、そうだ子供を産み育てるためには旦那が必要だ。彼氏はいる。今の彼氏=旦那でいいのか?家庭を持って、それを守っていく収入や、安心、安定、信頼、教育といったものが旦那には求められる。一緒にいて楽しかったり、カッコ良いとか、おしゃれとか、セックスが合っているという、彼氏に求められる要素と、旦那に求められる要素は少し違う気がする。

IMG_1558.jpgそんなわけで、いろいろと考えた末、今の彼と結婚する道を選ぶ人と、結婚のために、ここで時間を少しかけても、家庭を作ることに適している男性を知人の紹介や、結婚専門のサービスで探して見ることになるのです。

そこに1年ほどかかって結婚に至り、さらに子作りとなる訳ですから、あれ?なかなか生まれないな?なんでだろう。どうしたらいいのだろう?と問題解決のために不妊治療に入っていくのは、さらに時間がたった後ということになるのです。

ただ考えて見ると、女性が自由に仕事や、恋愛を選び、楽しむことが普通になったからこそ、結婚年齢が遅くなったことが、不妊治療を受ける方が増えた1番の原因と考えられる訳ですから、この流れは簡単には変わらないでしょうし、子供を産まないという人生の選択肢もある訳です。

そういう時代性はますます加速するでしょう。時代とともに新しい子作りや治療法も生まれて、世の中の多様性の広がりと、女性の人生の選択肢は関連性を持ちながら進化してゆくのでしょう。