- update更新日:2019.02.21 folder未分類
不妊治療で、出産できる人とできない人の差は何だと思いますか?
これもたまに患者さんから聞かれる質問ですね。これだけ頑張っているのに、どこで生まれる、生まれないが分かれてしまうの?これは切実な問題です。
不妊の原因は、大きく分けると3つに分かれます。
1、 卵子と精子が出会っていない。
2、 卵子と精子の質が、出産できるレベルにない。
3、 着床や妊娠の継続を妨げる問題が女性の体にある。
1、 卵子と精子が出会っていない可能性がある場合、
例えば不妊症検査が全部問題ないとしても、顕微受精をすれば卵子と精子が受精する機会を得ます。仮に成熟卵にならなかったり、受精しないなら、問題は卵と精子の質が原因と言えるでしょう。
3、いわゆる不育症といわれるもので、女性の血液に着床がしにくい性状がある場合
ビタミンや、ヘパリン、あるいはホルモン(DHEA)などの補充で解決が図れる場合もありますが、不妊の原因の中ではかなり少数の要素とみられます。
なぜなら採卵自体が困難な状態でも、卵子提供を受ければ出産の確率はかなり高いからです。
これは、卵子のドナーさんが年齢的に若く、質が高ければ出産は年齢が50歳近くても、旦那さんも年齢的に精子の質がかなり悪くても、統計上は出産が可能ということを示しているからです。
実は、 2、卵子と精子の質が原因という可能性が最も高いのです。
不妊症で悩む多くのご夫婦にとって、この問題を突破して質の良い卵を採卵できるか?
あるいは旦那さんの精子も、質がより良いものか?が、出産できるか出来ないかを分ける境目になっていると考えるのが妥当ではないでしょうか。