- update更新日:2019.02.20 folder未分類
「妊娠できない」と不妊症で悩むカップルは年々増えており、今や6組1組のカップルが不妊治療を受けていると言われています。そんな不妊に大きく関係する要因に「卵巣年齢」があります。今回は、この卵巣年齢を調べるAMH検査についてご紹介します。
■AMH検査
そもそも卵巣年齢とは何をさすのでしょうか?卵子は産まれたときに数が決まっており、年齢を重ね、排卵毎に減少する一方で増えることはありません。ですから、卵子の数=卵巣年齢と呼ばれています。
AMHとはアンチミューラリアンホルモンの略で発育途中の卵胞から分泌されるホルモンのことを指します。このホルモンの基準値が年齢ごとに決められており、自身の値は基準値とどれくらい離れているのかを検査するのがこのAMH検査です。
AMHをなぜ測る必要があるの?
AMHのホルモン値に検査を申し込もうとすると、「検査値が判ったところで、少なくなった卵の在庫を増やせる訳でもないのだから、やらなくても良いのでは?」という意見の医師も結構多かったのです。ところが最近は、不妊治療を始める時に、この検査を行う医療機関が増えています。
なぜなら、
1、20歳代でもAMHが極端に低い人もいるのです。早期閉経という隠れた問題を持っている方がいらっしゃるなら、早く診断をして、しかるべき専門の治療をしなければならない場合があるからです。
2、卵の在庫、卵の質などと言われるAMHの検査を早くすることで、効果的な不妊治療を継続できるであろう、おおよその期間を知ることが出来ます。
逆に言えばタイムリミットを想定しながら、体外受精などの刺激方法や治療方法などを選択する材料にもなりますし、あなたの卵巣や子宮へのリスクを最小限に抑える不妊治療を選んだり、治療のための費用を逆算してみたり、不妊治療のプランニングを前もってしやすくなるというメリットがあるのです。
■費用に関して
AMH検査は血液検査で簡単に調べられるのですが、保険適用外であり5,000~10,000円程度の費用が必要となります。
また産婦人科によっては不妊治療の一環でしか取り扱ってくれないところもあるので、きちんと確認しておくようにしましょう。さらに、不妊治療の期間が長くなった方は半年~1年に一度ほど検査し直すことが多いようです。