意外と知られていない、助産院の産後ケアサービス。

助産院は医師が常在せず、応急処置以外の医療行為が行えないという点で特殊な出産施設ですので、受け入れ基準は高めです。高齢出産でも分娩の相談に応じてくれるところはありますが、中には35歳以上は例外なく受け入れない助産院もありますので問い合わせなければわかりません。

高齢出産の方にとってハードルの高めな助産院ですが、分娩だけが助産院の仕事ではないことはご存知でしょうか。

実は日本の助産院は、分娩は扱わないで、母乳ケアなど「産後のサービス」を提供しているところが多いです。

また、産じょく入院というサービスもあり、これは病院で出産をして退院した後、母体の回復や母乳を見てもらいながら、しばらく入院生活を送って心身ともに休めることができるサービスです。

帝王切開の人であっても、産後であれば助産院に入ることができます。産後にどっと疲れが来てしまった時や、育児に疲労感がでてきた時には助産院は心強い味方です。

高齢出産では「リスクが高い」という感覚から医師や設備ばかりが重要視されがちですが、ハイリスクであるからこそ心身のケアを行うプロに救われることも多いです。

出産を助けてくれる人は、まわりにたくさんいるということを忘れないでくださいね。