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不妊治療で、その結果を決めるものは何?

不妊治療は、頑張って、がんばって、やっと最後に子宝に恵まれるという、成功を得られる治療です。


でも正確にいうと、全員が子宝に恵まれるわけではなく、がんばった末に、赤ちゃんが出来なかったという、結果になってしまう事も多い治療と言った方が良いかも知れません。


いずれの場合にも治療の間には、今週期も妊娠しなかったという残念な結果が何度も続きます。これはタイミングから人工授精、体外受精から顕微受精への何の段階でも起こります。


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なぜなら、この不妊治療を受ける必要のない、若くて健康な二十歳の男女が正確にタイミングを合わせたとしても、3〜4回に一回しか妊娠しないという現実があるからです。


つまり、人間はすぐには妊娠したり、出産しないように出来ているからです。


卵子も精子も、常に良いものが準備されている訳でもありませんし、そのどちらもが、競争の末に勝った者だけが受精のチャンスに預かれるからなのです。


卵子は1000個が競争して、およそ一個の主席卵胞になり、精子も受精までたどり着けるのは、3億個のうちの1個という確率です。


その上、主席卵胞にまで勝ち残った卵でさえその質が、出産できる程のものかどうかは未知数です。排卵される卵でも、毎週期結果を見て見ないと分からないのです。


競争の末に勝ち残った、優良な卵とおぼしき大きく育った主席卵胞も、その質を決める要素は、核の中にある染色体に書かれたタンパク質の配列です。それらの体の設計図が、間違えなく生まれ育つ事の出来るレベルか否かにかかっているのです。


染色体の転写をする減数分裂の後期/4〜5ヶ月に間違えが起これば、それが致命的になってしまいます。このことは精子も同じです。


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健康で若い男女が、毎週期タイミングを取っていても、こういった見えざる競争と選択が常に行われて、人類としてランダムに、多様性を持った遺伝情報を作り出そうという作用が働いているのです。


人間の持っている多様性と、強いものが生き残るためのランダムな条件づくりは、予測もコントロールも出来ない仕組みになっているのです。逆にいえば、よく出来ているとも言えるかも知れません。