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不妊治療での、正直さって?

正直は大切な美徳の一つですが、何でも正直に話しすぎることは、人の怒りを買ってしまうものです。


また、あなたのためを思って言っているのよといった言葉を衣にしているというようなことも、結局は良く精査してみると批判であったりするもので、言われた側はすっきりと認められないものです。


不妊治療では、採卵、培養、移植、妊娠判定、滞納確認、心拍確認など、不妊治療において医師が患者さんに簡単な結果や説明をする場面などで多くありますね。


患者さんが待合室に溢れていることもあるでしょう。一人の患者さんにかけられる時間も限られている中で、事実のみをズバッと言われると、患者さんからすると、すごく重大な問題のように聞こえて心配になってしまうのです。


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また医師からすると、現時点では何とも言えない状況なのでしょうが、結果を何も告げず、「次はいつ来て下さい」とだけ告げるようなシュチュエーションも、マイナスのインパクトを患者さんに与えがちです。


全体にみると医師の言葉は、治療結果が経過観察を見なければならない時ほど淡白で内容には触れず、結果が良好の時ほど結果のみという方が多いようにも感じられます。


逆にがっかりするような結果の時ほど、やや多くの時間をとって、相手の目を見て、その残念な結果に対する同情や思いやりを示そうと、一定の努力を試みるあまり、「あの先生に目を見て話される時は、結果がダメな時よ」。そんな風に噂されてしまう有様です。


正直にものを伝える、実直さ、思いやり、優しさ、なかなか難しいですね。特に医師が男性で患者さんが女性という構図になりがちですので、言葉やコミュニケーションの取り方が、男性対男性の場合よりもより、感情面での配慮が求められるようです。


このあたりは、世の男性陣にとっては永遠の課題かも知れませんね。


医師は全体にロジカルで、そこに感情を挟まないことに慣れていますし、一種のエリート意識が過度になっていることに、本人は全く気がついていない方が多いようで、一般的な女性の患者さんとの感覚的な溝は深いようにも思えます。


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本音と建前。
感情とロジカル思考。
施す側と受ける立場。
お金を払う側と受け取る側。
知りたい事と知りたくはないこと。
賢さと愚かさ。
勤勉と怠惰。


いろいろな尺度や立場、側面で、正直さが求められていまが、正直さの表現方法と、それを受け取る側の素直さもまた、求められているようですね。