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妊娠確率を高めるため重要なのは卵の質をよくすること!~睡眠前編~

まず前回までの記事の復習として、「卵の質」の重要性についておさらいしましょう。
卵子は生まれた時が一番多くて、その後はかなりのスピードで減少していきます。
したがって卵子の「量」ではなく「質」が重要になってくるのです。
具体的には、綺麗な円形で受精しやすい卵子が質のよい卵子と言えます。


しかし、細胞の老化が進むことでいびつな形になってしまい、妊娠する確率が下がってしまいます。
ですので、細胞の老化を鈍化させて、「卵の質」を高めていくことが根本的な不妊対策になります。
そこで今回は具体的な対策として「睡眠」に焦点を当てて紹介していきます!


睡眠不足は不妊を引き起こす原因の一つです。
たかだか睡眠不足と軽視していると、もともと妊娠しやすい体質であっても妊娠力が低下してしまうことがあります。
睡眠不足が引き起こす妊娠への悪影響は主に「活性酸素の増加」と「ホルモンバランスの乱れ」です。
それらについて具体的に解説していきます。


○睡眠不足による妊娠への悪影響
1.活性酸素の増加
睡眠不足になると体内で活性酸素という物質がつくられます。活性酸素が体内で発生すると周りの細胞を攻撃して細胞を傷つけます。
活性酸素に傷つけられる細胞が皮膚の細胞などであれば特に妊娠には影響はないのですが、卵子など妊娠に重要な細胞が傷つけられた場合には不妊に直結してしまいます。
日頃から活性酸素は発生し、細胞は傷つけられて老化していますが、睡眠不足は活性酸素の発生を増加させるのでさらに老化を加速させます。


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2.ホルモンバランスの乱れ
健康な睡眠は、ノンレム睡眠→レム睡眠→ノンレム睡眠と、交互に繰り返されます。
そのうち最初に訪れる「ノンレム睡眠」中にホルモン分泌が活発に行われるため、妊娠とはとても関係の深いものであることが分かっています。


睡眠中に70%が分泌されると言われる成長ホルモンは、女性ホルモンの分泌を調整する働きを持つそうで、妊娠しやすい体に不可欠な女性ホルモンの分泌にもかかわりを持っています。
また、排卵と黄体の形成を促進する黄体形成ホルモン(LH)も睡眠中に分泌量が増えることが分かっています。


さらに、妊娠前の過剰分泌には問題のある「プロラクチン(黄体刺激ホルモン)」も産後の乳腺の発達などに必要なホルモンですが、これもノンレム睡眠中に多く分泌されることが分かっています。
これらのことから、睡眠が不足するとホルモンバランスが乱れてしまうことが分かります。


以上から、不妊対策には睡眠が大事ということがお分かり頂けたかと思います。
しかし、実はまだ悪影響があるのです。
次回はその解説と不妊症に良い睡眠の仕方を紹介していきます!