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良い卵が出来なくて困ったときに、あなたならどうしますか? ホルモン編

漢方も、サプリもいろいろやってみたけど良い結果が出なくて...でも、何か体に入れることで、卵巣機能が高まってくれて、良い卵は作れないかな?と、まだお探しの方の中に、女性ホルモンが不足しているから良い卵が作れないのなら、だったら女性ホルモンそのものや、ホルモンを作るために有効と思われる物質を摂ったら良いのでは?と考える方がいらっしゃるようです。


そもそもホルモンを医師の処方箋なしで入手して、勝手に摂ること自体がいけませんが、海外から取り寄せて、ご自分で使用している方もいらっしゃるとの事なので、その辺りについて考察してみたいと思います。


それでは、ホルモンって一体何なのでしょうか?


ホルモンは基本的に化学物質です。生きるために必要な、いろいろな機能を働かせるための命令を伝えています。その多くが恒常性を保つために分泌され、血中を流れて、決められた標的機関だけが受け取り、命令通りに作用しようと務めます。


作られるところは、脳の視床下部、甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓、生殖腺/卵巣などで、それぞれに目的を持ったホルモンが生成されて、必要に応じて分泌されて、血液中を流れています。


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加齢によって、これらの分泌量が減ったり、分泌のタイミングやバランスが狂うことで、体を正常に機能させようとする働きに変化が生じることから、ホルモンを補充することで、減退した機能を賦活しようとするものです。


因みに体外受精でのホルモン補充とは、排卵を誘発したり、卵胞を大きく育てることで、多くの卵胞を効果的に成熟させて、成熟卵胞の採卵数を確保する狙いがあります。この場合は、生殖医療の治療法としてホルモンが補充されますし、さらに移植後の黄体ホルモンの補充では、移植された胚の着床を促し、妊娠後の成長を助ける狙いがあります。


そんな体外受精での、採卵と移植を導く補充の他に、一部の病院では、視床下部におけるFSHやLHの分泌にプラスの力を与えるために、女性ホルモン、男性ホルモンを生成する元となるDHEA(ホルモン)を補給する方法を用いています。


この方法で、E2の増加や、AMHの上昇などがみられることがあるため、質の良い卵を採卵することを期待する治療法なのです。ただ、実際にこの方法での効果によって、卵の質が改善して、妊娠、出産に繋がったという例は、当院の患者さんでは、さほど多く無い状態ですので、どうしても治療の打開策が他に見つからない場合以外では積極的にはお勧めしていません。