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不妊治療での、お休み周期の取り方。

体外受精を繰り返していて、やっと採れた胚を移植したら、HCGが出て着床をした。その数値が増えて来て胎嚢が確認できた。その胎嚢が大きくなって来て心拍が確認できた。この辺りで6週と4日でしょうか。ここまで来れば念願の
赤ちゃんに会えるかなと期待が高まりますね。


そしてその後7週〜8週頃に病院へ行くと、その時には心拍が止まってしまった。ホルモンの数値も勢いを失って、成長が止まったことを示している。こうなると自然に胎嚢などの組織が生理とともに出てくるのを待つか、次の採卵を考えて、掻爬をする方向に向かいます。


ここまで来るのにも何度も採卵をして来たし、期待していただけにがっかりですね。仮に掻爬をしてもHCGの低下(0.1以下)を確認してからの採卵になりますので、1周期、もしくは2周期お休みになるかもしれません。


ここで多くの患者さんは、病院が休みだから鍼灸治療もお休みにしてしまいます。気持ち的には分かりますし、あまりにも長い時間頑張って来た方は、このタイミングで旅行や温泉にでも出かけるとか、息抜きを入れるのも良いかも知れませんね。


ただ、まだ1〜2回ほどの移植の方の場合は、もう一息頑張ってみる方が良い場合もあるのです。何故なら、今回採卵された卵/胚は、5ヶ月ほど前に、寝ていた状態から目覚めて、現在まで減数分裂をしながら、受精できるように地道に染色体を転写/コピーし続けて来た結果、勝ち残って来た優秀な10個ほどの中、さらに最後の決戦である14日間で、一番大きくなれた主席卵胞だからです。


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残念ながら今回の移植では結果が出ませんでしたが、この卵の成長と競争の歴史の中で勝ち残り、なお、染色体のコピーにミスの少ないものだけが、赤ちゃんとの出会いに結びつくのですから、コンスタントに鍼灸治療を続けて、卵巣がそういった意味での良い卵を作った時が、まさにチャンスになるからです。


そのチャンスのために数ヶ月間、鍼刺激と体外受精などを続けて来たのですから、一周期ほどのお休みは良いと思いますが、流産でがっかりしてしまい、お休み周期に入いって気がついたら半年経っていたとなると、その前の治療の効果は失われてしまい、6ヶ月分、確実に卵巣は老化してしまったところからの治療再開になってしまいます。


これは本当に、時間もお金も、勿体無い事だとだと思います。


おやすみ周期の取り方や、そのタイミングは大切です。辛いし悲しいからすべて一度やめる!というようないっときの感情に流されず、治療の全体像を俯瞰して冷静に考えましょう。