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一度の採卵で、たくさん卵が取れた方がいいよね? その1

不妊治療で、体外受精にステップアップする時に調べてみると、採卵時にたくさんの卵が一度に採れる方が、新鮮な卵で体への負担も少なく、治療回数も少ないから良い。凍結した胚を、その後は移植するだけなので、時間の融通が効くし、治療費も安く済むから得。そんな評価を見かけることがありますね。


そうなんです。採卵時の排卵誘発剤の選択や、使用方法は様々ありますが、通常の不妊治療専門病院でのスタンダードな治療法では、高刺激法から入ることが多いと思います。不妊治療が世界に広まったその基本的な治療法が、強い排卵誘発剤を使って、一度に多くの卵胞を大きく成長させてから採卵し、それらを受精させる。受精した胚を培養して、細胞数がある程度まで増えた状態で凍結する。あるいは分割が良好であれば胚盤胞という移植直前の安定した状態まで持ってき、そこで凍結するという方法です。


凍結胚が複数個あるものを、状態の良い/グレードの良いものから順番に移植していく。複数回の移植で出産できれば、残りの凍結胚を保存しておき、出産後に再度、残りの凍結胚から順番に移植を繰り返し、仮に出産できなければ、新たに採卵を行う。こんな治療の進捗になることが多いのです。


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この治療で使われる排卵誘発剤には卵胞を大きくして、排卵を誘発する作用があり、その強さや体への効果の出かた、副作用の少なさ、卵巣への負担の少なさなどを計りつつ、個々に選択していくのが、いわゆる「私の体にあった薬を探してもらう」と言われるものなのです。


ということは、この高刺激の誘発剤で良い卵が採れてしまう方にとっては、この方法は武器になりますね。さて次は、どんなものも強みがあれば、弱点もあるがあるというお話をしますね。


続く