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凍結胚を遺伝子検査したら出産できる?  その2

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最新、流行りの検査、治療法だから、誰にでも良いわけではなく、適応となるかどうかを良く知る必要があります。では、胚盤胞の遺伝子検査をする方法が効果的な方とは、どんな方でしょうか?私たちがよくお話しするのは


1、 卵の質が良いものを、まだ持っていて、高刺激の誘発剤の使用でも採卵ができ、培養すると胚盤胞で凍結できる。

胚盤胞まで培養できないと細胞を検査することができません。分割胚での移植しかできない場合、検査せずに移植になりますので、検査が希望でこの病院を選んだ方にとっては、意味がなくなってしまいます。


2、 移植をすると着床し、妊娠反応が出て、8〜9週くらいまでは成長するが、この辺りから成長が止まり、流産を繰り返す。

流産を繰り返すことは、患者さんの体と心への負担が大きいので、複数個の胚盤胞が採卵できたら検査に送り、遺伝子レベルで異常が見られないものだけ移植をすることが、治療の時間を短縮し、金銭的な負担を軽減することに役立ちます。


まとめると、卵の質が良く、顕微授精をすれば妊娠するけれど9週目ほどで流産を繰り返してしまう方。こんな患者さんには遺伝子検査を行うことで無駄な流産を減らすことが期待できそうです。


ただ、実際にアメリカで生殖医療を受けた方は、この検査法で遺伝子の異常なしと診断された凍結胚を移植されたのですが、5個の凍結胚のうち1回目の移植では着床の反応さえも出ませんでした。つまり、遺伝子異常でとはいえないけれど、仮に組織の個体差、変質、変形などの累積等によって、出産はおろか、着床さえもしないということが、相当数起こるということになります。当時のアメリカの病院では55%の成功率と言われたそうです。